言葉の重み

CSFアナウンサーブログ

2013年02月09日 22:00

やはり彼女が語る言葉は心に響いてきました。
飲酒運転の車に高校生だった息子を奪われた山本美也子さんです。
あの事故以来、新聞やニュースなどで何度も見聞きしていましたが、
直接、山本さんの話を聞くのは初めてのことでした。


粕屋町で2月9日に行われた町民集会。
山本さんは飲酒運転がどれだけ人を不幸にするかを説き、
思いやりの心をもった運転を呼びかけていました。
飲酒運転を断罪するような強い口調ではなく、
やさしく語りかける姿が印象的でした。


山本さん宅には毎日のように、
息子の同級生が訪ねてくるそうです。
就職が決まったとか、進学が決まったとか報告してくれるその姿に、
息子の姿を重ね合わせて『生きていれば・・・』と思うそうです。


僕も、もうすぐ2歳になる息子を持つ親。
息子を理不尽に奪われた山本さんの胸の内は、
察するに余りあるものがあります。


事故から丸2年経ちました。
飲酒事故の件数は減っていますが、
飲酒運転で検挙される人は増えています。
毎日のように飲酒運転が繰り返されているのです。
訴え続けてもなくならない現状に、
山本さんはこの日一番悲しい顔をしていました。


飲酒運転をなくすことは無理なのでしょうか。

コバ